定年を機にガイドに転身し、「年寄りの冷水」、「晩節を汚すな」等々の励ましのお言葉を頂きましたが、IJCEEに入会し、年間170日のガイド機会を得ました。最も多いのは、界各国から集まる15人程度のツアーで、Japan Rail Passを使って9日間から14日間かけて京都、広島、箱根などを回ります。このツアーでは、何をするかを参加者の皆さんと相談しながら進めるので、クリエイティブな部分が多く、やりがいがあります。
例えば、明治神宮、竹下通り、表参道などを歩き、フェアウェルディナーの後は夜の新宿へ歌舞伎町で仕上げです。新米ガイドが、ベテランガイドに勝てるわけがありません。IJCEEの仲間の知恵を借り、自分なりの工夫を考え、下調べを綿密にして、誠心誠意を尽くします。Your effortという褒め言葉が多くいただき、最終日に参加者からハグをしてもらった感激は本当にガイド冥利に尽きます。
ただ、あくまでもガイドは日本文化に対する深い知識・理解がベースなので、出来るだけIJCEEの研修に参加して勉強するように努めています。これまで築地、大相撲、鎌倉、仏教、直島等の研修に参加し、いずれも大変勉強になりましたが、もっともっと日本文化を学びたいと願っています。
60才の定年を機に昨年春にガイドに転身いたしました渡辺哲二です。転身の際には、周りの方々から、”年寄りの冷水”、”晩節を汚すな”、”お呼びでない”等々の温かい励ましのお言葉を頂きましたが、幸いなことに、True Japan Tour(TJT)様や様々な方々のご支援のおかげで”落ち穂拾い”をしながら、何とかやってこれました。今年は、外国人観光客の急増もあり、本日(11月5日)までの年間稼働日数が年間目標の150日を超えました。年末には170日に到達しそうですが、ありがたいことです。来春も、TJT関西支部様から14日間のツアー業務をご紹介頂きました。実はこの業務は、IJCEEの活動・学習を通して友達になりましたママ友ならぬ”ガイ友”の池さんのご都合が合わないということで彼女経由で紹介して頂きました。ガイ友は本当に大切ですね。
私の業務の柱の一つが、TJT様からご紹介頂くG Adventuresツアー(GAd)です。GAdはイギリス他の各国から集まる15人程度のツアーで、Japan Rail Passを使って9日間から14日間かけて京都、広島、箱根など日本の主要観光地を回ります。このツアーが開始された昨年から応募し続けていましたが、宝くじ状態のようでいつもハズレでした。めげずに保里先生のお話や様々な講座に参加して勉強しながら応募し続けていましたところ、今年3月のGAd補欠募集に幸運にも引っ掛かり、それを機に今年は5回担当させて頂けることになりました。GAdは指定見学箇所が少ないため、フリータイムに何をするかを参加者の皆さんと相談しながら進めて行くというクリエイティブな部分が多いツアーで、大変面白く、ガイドとしてのやりがいがあります。
例えば最終日午後の東京でのフリータイムでは、渋谷ー明治神宮ー竹下通りー表参道などを一緒に歩き、ホンダAsimoも見学します。フェアウェルディナーの後は夜の新宿へ。都庁の展望台から東京ナイトビューを楽しみ最後は歌舞伎町で仕上げです。またTJT様の体験プログラムにも希望者をお連れします。寿司作りや侍体験(TJTホームページに私のグループの写真が掲載されています)にお連れしましたが、皆さん大感激されていました。今は体験プログラムの立派なパンフレットもできていますので、初日のグループミーティングでそれを基に紹介するようにしています。
新米ガイドが、豊富な知識と経験に裏打ちされたベテランガイドに勝てるわけがありませんので、出来るだけTJTの皆様のお力を借りたり、自分なりの工夫を考え、下調べを綿密にして誠心誠意尽くす、ということに心がけています。最終日に参加者の方々からThanks letter or emailを頂きハグをしてもらう時の感激は本当にガイド冥利に尽きますね。それらの内容を拝見しますと、your effortという言葉が多いのです。しっかり頑張ればそれが伝わる、と嬉しくなります。また、”あなたの忍耐力に感激した”という言葉も多く書かれていました。37年のサラリーマン生活と33年もの結婚生活に耐え忍んできた忍耐力がいま評価されている、と実感します。ありがたいことです。
ただあくまでもガイドは日本文化に対する深い知識・理解がベースで、その点は私はお恥ずかしい限りなので、出来るだけIJCEEのセミナーに参加して勉強するように努めています。これまで吉村先生の築地まち歩き、ツナオークション、土俵祭り、高取先生の鎌倉案内、瓜生先生の仏教講座、それから直島研修等々に参加しましたが、いずれも内容が素晴らしく大変勉強になりました。また自分自身を豊かにしてくれました。もっともっと日本、日本文化を学びたい、と願っています。 今後も、愛する妻の「身体に気を付けてね。あなたのことを心配してくれる人はこの世にだれもいないのだから」という温かい励ましの言葉を背に一所懸命、ガイド業に励みたいと思います。引き続き皆様の温かいご支援・ご指導を賜りますよう心よりお願いいたします。 |